毎日新聞

障害者福祉事業

■継続事業の7件

助成・援助の事業件数としては最も多く、今期は、すべてが継続事業で計7件。うち名義後援のみは2件でした。

「声の点字毎日」発行

週刊「点字毎日」を録音テープに吹き込んで、視覚も皮膚感覚も失った人たちへ寄贈する事業で、月に2回発行します。東京、大阪との3事業団共同事業。2007年8月の配布分からデイジー版CD「点字毎日音声版」に切り替えました。西部管内では菊池恵楓園(熊本)、星塚敬愛園、奄美和光園(ともに鹿児島県)の3カ所の国立ハンセン病療養所に贈りました。

第46回「わたぼうし音楽祭」

「奈良たんぽぽの会」などが主催する障害のある人たちの「心を歌う音楽祭」で、毎日新聞社や同社会事業団などが後援しています。今期は全国から作詩の部に361作品、作詩・作曲の部に319作品の応募があり、コロナ感染防止のため8月1日、インターネットの動画配信で開催。最高賞の「わたぼうし大賞」に、千葉県四街道市の蔦(つた)澄夫さん(65)作詩、奈良市の宮川真由美さん(55)作曲の「自由」が輝きました。

文部科学大臣賞は、山梨県都留市の小林浩太朗さん作詩、東京都世田谷区の本多裕子さん(61)作曲の「目にうつるものだけがほんとではないよ」が選ばれました。

第89回全国盲学校弁論大会

全国盲学校長会と毎日新聞社会事業団、点字毎日が主催して10月1日、初のオンライン形式で開催。全国7地区から9人が出場し、それぞれの学校から生中継で発表。大阪府立大阪北視覚支援学校(大阪市東淀川区)に集まった審査員が大型モニターを視聴し評価しました。「一歩ずつ前へ」と題して発表した岐阜県立岐阜盲学校中学部3年、古田桃香さん(14)が優勝しました。

日本ふうせんバレーボール協会運営費助成

 「障害者の完全参加と平等」を掲げ、北九州発祥の風船バレーボールの普及・振興を図る同協会の年間運営費を助成しています。2012年度までは全国大会への助成という名目で助成金を支出してきましたが、13年度から同協会から「年間運営費に変更してほしい」との要請があり、変更して支出。競技普及のためDVD作成を計画しており、21年度も同様に助成しました。

第41回「出発(たびだち)を励ます集い」

北九州市と市手をつなぐ育成会が市内の知的障害児者の中で、入学や卒業、成人、還暦など人生の節目を迎えた人たちを励ます催し。コロナ感染防止のため、今期は一堂に会しての開催を中止。顔写真やコメントを載せたリーフレットを作りました。当事業団は後援するとともに対象者36人に記念品の置時計を贈って励ましました。

◇名義後援事業◇

第58回点字毎日文化賞
盲人文化の向上と福祉増進に先駆的業績をあげた個人、団体を表彰することで社会の理解を深めるのが目的。21年度は、盲学校の元教員で「全日本視覚障害者協議会」の元会長、藤野高明氏(82)=大阪市東淀川区=が選ばれました。

第46回全日本ろう社会人軟式野球大会

聴覚に障害のある社会人軟式野球チームが、毎日新聞社会事業団旗を争う全国大会。5支部が、同じ障害を持つ人たちに野球を普及する目的で持ち回り開催しており、前期、熊本県で開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染防止で中止となったため、今期も熊本を会場に無観客で開かれました。

●コロナの影響で中止になった事業●

▽毎日サマースクール
▽北九州精神障害者福祉会連合会バスハイク
▽脳性マヒ児のための母親研修キャンプ
▽北九州市障害者水泳大会
▽ごろりんハウス交流キャンプ
▽九州地区聾学校体育・文化連盟大会
▽北九州市障害者ボウリング大会
▽中間市手をつなぐ育成会年末もちつき大会
▽北九州市障害者スポーツ大会
▽肢体不自由児・者の美術展