障害者福祉事業

■15件を助成・援助

助成・援助の事業件数としては最も多く、今期は新規1件、継続事業14件で計15件。うち名義後援のみは4件でした。

北九州精神障碍者福祉会連合会バスハイク

同連合会は北九州市内で5事業所を運営しており、日ごろ遠出をする機会の少ない利用者や家族が交流を図る目的で実施しています。コロナ禍で20年度から中止、前期は少人数で行い、今期は5月19日、約60人が太宰府天満宮などの散策を楽しみました。

第48回「わたぼうし音楽祭」

「奈良たんぽぽの会」などが主催する障害のある人たちの「心を歌う音楽祭」で、毎日新聞社や同社会事業団などが後援。8月6日、奈良県の「やまと郡山城ホール」で、4年ぶりに対面開催されました。全国から「作詩の部」に325作品、「作詩・作曲の部」に305作品が寄せられました。最高賞の「わたぼうし大賞」には滋賀県近江八幡市の奥田実里さん(18)が作詩・作曲した「僕らが諦めたのは、」が選ばれました。文部科学大臣賞は、神戸市の鈴木美緒さん作詩・作曲の「ちいさいわたしへ」が選ばれました。

「声の点字毎日」発行

週刊「点字毎日」を録音テープに吹き込み、ハンセン病で視覚も皮膚感覚も失った人たちへ寄贈する事業で、月に2回発行しています。東京、大阪との3事業団共同事業。2007年8月の配布分からデイジー版CD「点字毎日音声版」に切り替えました。西部管内では菊池恵楓園(熊本)、星塚敬愛園、奄美和光園(ともに鹿児島県)の3カ所の国立ハンセン病療養所に贈りました。

第91回全国盲学校弁論大会

全国盲学校長会と毎日新聞社会事業団、点字毎日が主催して10月6日、秋田市の秋田県立視覚支援学校体育館で開催し、全国7地区予選で選ばれた9人が出場。「無意識の壁」と題して発表した大阪府立大阪南視覚支援学校高等部普通科2年、酒井響希(17)さんが優勝しました。

第34回北九州市障害者水泳大会

市障害者スポーツ協会が市内の10歳以上の身体障害児者を対象に7月9日、小倉北区三郎丸の市障害者スポーツセンター「アレアス」屋内温水プールで開催しました。市内各区から障害者が出場、日ごろの練習の成果を発揮しました。

九州地区聾学校体育・文化連盟大会

九州地区ろう学校の体育・文化の祭典で、10月26~27日、福岡市の博多の森陸上競技場、スポーツ科学情報センターで開催。九州各県のろう学校の小学生~高校生が参加しました。当事業団は、各競技の入賞者へのメダル(114個)や賞状(138枚)、レプリカ(3個)を贈りました。

高次脳機能障害啓発研修会の助成

高次脳機能障害は脳卒中や交通事故、低酸素脳症などによる脳損傷で引き起こされます。障害部位によって後遺症が様々なため、周囲の理解を得るのは難しいのが現状。同じ障害で困っている人が多くいるのに、北九州ではよく理解されておらず、啓発と支援の充実を目指して、6年前に考える会「虹」が発足。11月5日に北九州市戸畑生涯学習センターであった研修会では、専門家の講演会や当事者の体験談などがあり、約50人が参加しました。

第42回北九州市障害者ボウリング大会

市障害者スポーツ協会が障害者スポーツ振興のため12月17日、八幡東区の北九州桃園シティボウルで開催。各地から13歳以上の選手28人、ボランティアら15人が参加しました。障害区分に分かれて1人2ゲームずつプレーし順位を競いました。

第42回「出発(たびだち)を励ます集い」

北九州市と市手をつなぐ育成会が市内の知的障害児者の中で、入学や卒業、成人、還暦など人生の節目を迎えた人たちを励ます催し。前期までコロナ禍で限定開催でしたが、今期は4年ぶりに関係者が集う従来のスタイルに戻しました。写真やコメントを載せたリーフレットを作りました。当事業団は後援するとともに対象者35人に記念品の置時計を贈って励ましました。

中間市手をつなぐ育成会クリスマス会

福岡県中間市の手をつなぐ育成会が市内の障害児らの交流と年末レクリェーション行事として毎年、もちつき大会を行ってきましたが、コロナ禍で20年度から中止。関係団体とクリスマス会を合同開催していますが、経費捻出に苦慮しており、もちつき大会の予算を振り替えて助成しました。

日本ふうせんバレーボール協会運営費助成

「障害者の完全参加と平等」を掲げ、北九州発祥の風船バレーボールの普及・振興を図る同協会の年間運営費を助成しています。2012年度までは全国大会への助成という名目で助成金を支出してきましたが、13年度から同協会から「年間運営費に変更してほしい」との要請があり、変更して支出。競技普及を通じ、障がいや性別、国籍で「分ける」のではなく「共に」暮らして行ける社会を目指しており、23年度も同様に助成しました。 

◇名義後援事業◇

第60回点字毎日文化賞

盲人文化の向上と福祉増進に先駆的業績をあげた個人、団体を表彰することで社会の理解を深めるのが目的。23年度は世界盲人連合アジア太平洋地域協議会長を務め、日本の視覚障害者の一般就労拡大や職場環境改善に貢献した指田忠司さん(千葉市)が選ばれました。

第61回北九州市障害者スポーツ大会

北九州市の障害者スポーツの祭典で、全国障害者スポーツ大会の選手選考も兼ねた大会。5月14日に小倉北区の障害者スポーツセンターで卓球競技▽5月28日、八幡西区の本城陸上競技場などで陸上競技やフライングディスク競技がありました。

第42回肢体不自由児・者の美術展

全国規模の美術展で、24年2月26日~3月3日、福岡市役所1階市民ロビーと福岡県庁1階ロビーで開催。全国から応募のあった絵画、書、タイプアート、デジタル写真の中から、入賞作品を展示しました。

第34回全国ふうせんバレーボール大会

コロナ禍で中止となっていましたが、前年、規模を縮小して再開。当期は3月10日、北九州市立総合体育館で約500人が参加して開催、台湾のチームが初めて参加しました。