
止まぬ児童虐待や養育放棄――子どもたちを取り巻く環境は相変わらず厳しいものがあります。社会のあすを担う大事な子どもたちを守り、はぐくむため、今期は3事業を助成・援助しました。
「NPO法人 和む」の吉本満廣・理事長が、市民から広く浄財を集め、給付型奨学金支給するため、15年秋から始めた「一円玉募金」。国が新しい給付型制度を導入したため対象者が1人となりました。このため、経済的に困っている家庭の中学生を対象にした「無料の食事付学習塾」を新たにスタートさせました。19年度から関わってきた当事業団も助成しました。
児童養護施設退所後の15~20歳の青少年の自立を支援するNPO団体。2008年7月に「かんらん舎」をオープンし、15年度には2か所目の「結ホーム」を開設、さらに19年度は3か所目の「リープ」の運営を開始しました。福岡市からの補助金や会員の会費、寄付金で運営していますが、資金不足のため厳しい状態が続いており、今期も「母の日・父の日募金」を財源に助成。「かんらん舎」の共用部にあるエアコンの更新に充てました。
恒例の本団主催事業。歳末助け合い募金「愛の義援金」を財源に、児童養護施設や障害児、肢体不自由児、盲ろう児などの児童福祉施設の小学校入学と中・高校卒業予定者に、お祝いの記念品を贈っています。今年度も福岡・山口両県内の施設児童ら計66施設を対象に該当者の有無を調査。59施設に対象者415人がおり、新1年生にはランドセルかリュックサック、手提げセット、雨具セット、図書カード(4千円分)のいずれか▽中・高校卒業予定者には目覚まし時計か図書カード(5千円分)を選んでもらい祝い品としてプレゼントしました。
▽山口県アイリンピック大会
▽福岡・筑豊地区合同自立体験セミナー
▽田川児童相談所管内児童福祉施設ボウリング大会
▽田川児童相談所管内児童福祉施設「フレ!愛!レクレーション大会」