児童福祉事業

■6事業を助成・援助■

児童虐待や養育放棄などがやまず、子どもたちを取り巻く環境は相変わらず厳しい状況です。社会のあすを担う大事な子どもたちを守り、育むため、今期は6事業を助成・援助しました。

合同自立体験セミナー

筑豊京築地区児童福祉施設長会が、管内の児童養護施設に在籍する中・高生を対象に、職場体験などを通じて卒業後の社会人としての自覚を促すために実施しています。コロナ禍前は二日に分けて実施していましたが、前年は3年ぶりにオンラインで開催。当期は7月9日の一日に集約して識者の講演があり、開催に要した実費を助成しました。

田川児童相談所管内児童福祉施設ボウリング大会

福岡県田川児童相談所と筑豊京築地区児童福祉施設長会が7月29日と24年2月17日の2回に分け、福岡県飯塚市の麻生塾ボウルで開きました。新型コロナウイルス禍で20年から開催を見合わせていましたが、子どもたちの希望もあり、4年ぶりに開催しました。

田川児童相談所管内児童福祉施設「フレ愛レクレーション大会」

福岡県田川児童相談所と筑豊京築地区児童福祉施設長会が9月2日、田川市の福岡県立大体育館で、12施設の子どもたちや職員が参加して4年ぶりに開催。各種競技を楽しみました。

「一円玉募金」による無料学習塾事業を支援

「NPO法人 和む」の吉本満廣・理事長が市民から広く浄財を集め、給付型奨学金支給のため、15年秋から始めた「一円玉募金」。国が新しい給付型制度を導入したため、奨学金給付は21年度で終了。その後、経済的に困っている家庭の中学生を対象にした「無料の食事付学習塾」を新たにスタートさせました。コロナ禍で中止していた募金は再開しましたが、厳しい運営が続いており、当事業団も引き続き助成しました。

青少年の自立を支える福岡の会「自立援助ホーム」年間運営費助成

児童養護施設退所後の15~20歳の青少年の自立を支援するNPO団体。2008年7月に「かんらん舎」をオープンし、15年度には2か所目の「結ホーム」を開設、さらに19年度に「リープ」▽23年度に4か所目の「リープ」の運営を開始しました。福岡市からの補助金や会員の会費、寄付金で運営していますが、資金不足のため厳しい状態が続いており、今期も「母の日・父の日募金」を財源に助成。「結ホーム」の老朽化した洗濯機の更新に充てました。

児童福祉施設への新入学・卒業記念祝い品プレゼント

恒例の本団主催事業。歳末助け合い募金「愛の義援金」を財源に、児童養護施設や障害児、肢体不自由児、盲ろう児などの児童福祉施設の小学校入学と中・高校卒業予定者に、お祝いの記念品を贈っています。今年度も福岡・山口両県内の施設児童ら計66施設を対象に該当者の有無を調査。63施設に対象者402人がおり、新1年生にはランドセルかリュックサック、手提げセット、雨具セット、図書カード(4千円分)のいずれか▽中・高校卒業予定者には目覚まし時計か図書カード(5千円分)を選んでもらい、祝い品としてプレゼントしました。