2025年度 第55回毎日社会福祉顕彰贈呈式 1個人2団体を表彰
福祉の向上に尽くした個人、団体を表彰する第55回毎日社会福祉顕彰(毎日新聞東京・大阪・西部社会事業団主催、厚生労働省、全国社会福祉協議会後援)の贈呈式が31日、東京都千代田区であり、受賞した1個人と2団体に顕彰額と賞金各100万円が贈られた。

2025年は異常気象に加え、驚くほどの物価高となりました。こうした中、当事業団では今年も歳末助け合い募金「愛の義援金」を呼びかけています。クリスマスや正月を家族と過ごせない養護施設の子どもたち▽寒空の下、やむを得ず路上生活をする人々▽交通事故で一家の柱を失った交通死亡事故遺児家庭などに、少しでも楽しく、温かく過ごしてもらいたいと願って、皆様に募金をお願いする次第です。 受け付けは11月17日(月)~12月26日(金)です。年末で何かと物入りの折、誠に心苦しい限りですが、募金の趣旨をご理解いただきお力添えを賜りますようよろしくお願い申し上げます。
相次ぐ幼児虐待、経済的な理由での家族離散、DV(配偶者暴力)による家庭崩壊などで、あすの社会を担う子どもたちが危機にさらされています。親元を離れ、児童養護施設で生活している子どもたちもたくさんいます。
毎日新聞西部社会事業団では、そうした子どもたちに少しでも元気になってもらおうと歳末助け合い募金「愛の義援金」を活用して、令和7年3月までに福岡・山口にある61児童福祉施設で新入学、卒業を迎えた428人にランドセルやリュックサック、雨具セット、目覚まし時計、図書カードなどを贈りました。今年度も同様のプレゼントを実施し、子どもたちを励ましたいと考えています。
突然の交通事故で一家の働き手を失った家族は、精神的なショックを受けるだけでなく、経済的にも深刻な状況に追い込まれます。被害者家族の悲痛な訴えにもかかわらず、飲酒運転による痛ましい事故も未だに後を絶ちません。
こうした被害者家族の各種相談に応じ、盆・正月の見舞金や入学・卒業祝い金贈呈などの活動をしている「交通遺児を支える会」に対し、毎日新聞西部社会事業団では歳末助け合い募金「愛の義援金」から助成金を出しています。
警察庁によると令和6年の自殺者数は2万320人で、依然として2万人を超える人たちが自らの命を絶っている事実が厳然としてあり、大きな社会問題であることに変わりがありません。
毎日新聞西部社会事業団では、そうした人たちの心の闇に少しでも明かりを灯そうと活動しているボランティアグループ「いのちの電話」に歳末助け合い募金「愛の義援金」を活用して助成しています。
12月1~28日を受付期間として募集。毎日新聞紙上で募金受付開始の社告掲載のほか、過去の寄付者らに協力依頼状を送付するなどして募金を呼び掛けました。その結果、総件数は771件、募金総額は951万9472円で、前年度に比べ件数は95件増▽金額は約25万円増加。種類別では海外救援金が減少した一方で、社会福祉寄金が増加しました。
多くの皆さまからお力添えをいただき、心より感謝申し上げます。
福祉の向上に尽くした個人、団体を表彰する第55回毎日社会福祉顕彰(毎日新聞東京・大阪・西部社会事業団主催、厚生労働省、全国社会福祉協議会後援)の贈呈式が31日、東京都千代田区であり、受賞した1個人と2団体に顕彰額と賞金各100万円が贈られた。

困難な状況で生きる子どもたちを支援する2025年度の「母の日・父の日募金キャンペーン」は締め切りの8月31日までに全国から139件、計388万6210円が寄せられました。
5月3日の本紙くらしナビ面では、7歳の時に父を失い、「あしなが育英会」の奨学金を受けながら大学に通う男性を紹介した。
記事を読み、初めて募金に応じたという埼玉県の女性(81)は「私の学校時代は貧しさから教科書が買えず、母が近所を回り譲り受けたものを姉妹で順番に使いました。でも、改定で内容が変わっていることを先生にも親にも言えませんでした」と自身の境遇を振り返りつつ、「勉学に励みたいという奨学生の気持ちはすてきなことです」と話した。
「結婚するまで4年ほど教職に就いていました。辞めてからも、何か子どもたちのために役立つことをしたいとずっと思っていました」。そう語るのは、数年前から募金に協力しているという秋田市の元高校教諭の女性(76)だ。女性は「若い方たちが生き生きと日々を暮らせるような世の中になってほしいですね」と願っている。【山崎明子】
毎日新聞と毎日新聞東京・大阪・西部社会事業団は、あしなが育英会に半額を、残りを次の団体に届けました。
日向ぼっこ▽フェアスタートサポート▽子どもセンターぬっく▽チャイルド・リソース・センター▽青少年の自立を支える福岡の会▽アフターケア相談所「ゆずりは」▽CVV(Children's Views&Voices)。
キャンペーンへのご協力に感謝します。ありがとうございました。
(2025.11.7 毎日新聞)
2025年は5月11日が母の日、6月15日が父の日。毎日新聞は、困難な状況で生きる子どもを支援する「母の日・父の日募金キャンペーン」を実施しています。集まった寄付金は例年、病気や事故で親を失うなどした子どもを支援する「あしなが育英会」などに届けています。東京都在住の帝京平成大3年、加藤良太さん(20)は7歳の時に父誠吾さん(当時41歳)を亡くしたが、母雅子さん(58)に支えられて大学に進学しました。観光経営学を学び、古里の千葉県成田市で航空関係の職業に就く夢を膨らませている。
「両親は本当に仲が良くて、父はかっこいい存在でした」。生前の父はキャッチボールの相手をしてくれ、休日には買い物に連れて行ってくれた。小学校の入学式にも、母と一緒に出席してくれた。
だが、そのころには大腸がんに侵されていたようだった。「父の部屋には病院と同じようなベッドが置かれ、病状が軽くないことには気付いていました。それでも治ると信じていたのですが……」。通院が入院に変わり、ある日、父は帰らぬ人となった。
主婦だった母はその後、働きに出るようになった。朝早く家を出て、夜遅く帰ってくる日々。帰宅後はぐったりとしているように見えた。それでも、母は努力を欠かさなかった。仕事の合間を縫って手話を習い、念願だった障害児福祉の仕事に転職した。そんな母の背中を見て、加藤さんは幼心に「見習わなければ」との思いが募った。
挑戦を続ける母の存在は、加藤さんが進学する原動力にもなった。家計のことを考えると、高校卒業後に就職する選択肢もあった。だが、母は「人生を豊かにするため、目先の収入を選ぶのではなく、本当にやりたいことや、自分を生かせる道を探しなさい」と語り、奨学金を受けて進学することを勧めてくれた。
そこで、加藤さんが出した答えは「東京の大学で観光経営を学び、古里の成田で就職する」ことだった。
加藤さんは幼少期に駅の発車メロディーに興味を持ったことをきっかけに、鉄道だけでなく乗り物全般が好きになった。今は、父と同じ成田空港で働くことが目標だ。「母の応援と奨学金がなければ、こんなふうに将来の夢は描けなかったと思います」
進学を機に上京した加藤さんは、「あしなが育英会」の奨学金を受けている。学業の傍ら、奨学生が運営する「あしなが学生募金事務局」の地域代表を務め、街頭募金を呼び掛けたり、貧困問題の啓発活動に携わったりしている。
実はこれも、母に背中を押されて手を挙げた活動だ。「あなたにはリーダーシップがある。向いているよ」。新入生だったため、興味はありつつも二の足を踏む加藤さんに、母はそう言ってくれた。
「行政や企業の方々にお願いに行く活動などを通じて社会と関わりを持つ機会が増えただけでなく、仲間をまとめたり動かしたりする力も養われました」と加藤さん。その表情からは、充実感が伝わってくる。「全国にいる仲間から信頼を得て、活動の輪が広がっていくことがとてもうれしいんです」
今年も母の日が巡ってくる。加藤さんに母への思いを尋ねると、こんな答えが返ってきた。「子育てのためにやりたいことを我慢したり、つらい思いをしたりしたことはたくさんあると思います。まずは就職して安心させてあげたいし、将来は旅行やグルメにも連れて行ってあげたい。今はしっかり勉強している姿を見せて、一つ一つ恩を返していきたいと思っています」【山崎明子、写真も】(2025.5.3 毎日新聞)
6月15日は父の日。東京外国語大4年、浜畑美帆さん(22)は、2年前に父速見さん(当時72歳)を亡くした。父との思い出や支えになった奨学金への思いなどを聞いた。
「パパっ子だったんです、私。本の読み聞かせをしてくれて、寝るのも一緒でした」。幼少期のことを振り返る浜畑さんの手元には、父からもらったコンパクトデジタルカメラが今も残る。父と娘をつなぐ思い出の品だ。
元々商社に勤めていた父は、自分で事業を手掛けたいと、中華食材の加工・販売の会社を起こした。さらに、事業拡大のため、浜畑さんが4歳のころに一家で中国に転居した。両親はともに忙しく、娘の預け先となったのがピアノ教室だった。浜畑さんは10歳ごろまで、ピアニストを夢見てレッスンに励んだ。
そのころ、父の体に異変が起きていた。後に筋萎縮性側索硬化症(ALS)と分かるが、当時は病名も治療法も見当がつかなかった。「最初は手にしびれが出て、ひげそりがうまくできなくなりました。箸も使えなくなり、スプーンを使うようになりました。大きな一眼レフカメラを愛用していたのですが、シャッターも切れなくなりました」
そう語る浜畑さんは、「でも」と続けた。「私がシャッターを切ってあげるようになり、それがきっかけでカメラの持ち方やピントの合わせ方、絞りの調整などを教わるようになったのです」。それから、父の一眼レフで花や鳥などを被写体に撮影の練習を重ねた。父がくれたコンパクトデジタルカメラでも、家族の記念写真を数多く撮影した。
浜畑さんが中学に進むタイミングの2016年3月、一家は日本に帰国した。その後、父は大学病院でALSと診断された。事業をやめ、収入の道は断たれた。生活面では食事も入浴も、すべて介助が必要になり、それを母が担った。「母は自分の食事は後回しでした。だから、父の闘病中に家族そろってご飯を食べることはありませんでした」
体の自由を奪われても、父は「娘が20歳になるまでは」と意欲を燃やし続けた。その言葉通り、20歳の誕生日を見届けて息を引き取った。浜畑さんは泣き笑いの表情を見せる。「鹿児島出身の、意志の強い男だったんです」
実業家だった父は生前、大人になって役立つ実用的なことを教えてくれた。その中で大切にしている言葉がある。「お金を追いかけると、自分を見失ってしまう。自分を磨いて能力を高めると、お金のほうが寄ってくる。お金が寄ってくるような人間になりなさい」
浜畑さんはあしなが育英会などの奨学金を受け、大学に通っている。在学中に得意の中国語をさらに磨き、就職活動ではそれを生かせる企業から内定を得た。カメラメーカーだった。偶然ではあるが、深い縁を感じた。「父のアドバイスのお陰だと思います」
就職後はしばらく奨学金の返済が続く。だが「借りなければ大学に行けなかったし、この経験はプライスレスです」。卒業まで1年を切った。残る期間も、自分を磨く挑戦を続けるつもりだ。「父は心の中で生きています。これからも見守ってほしいと思っています」【山崎明子、写真も】(2025.5.31 毎日新聞)
石川県能登地方を震源とする地震で大きな被害が出ており、毎日新聞社と毎日新聞西部社会事業団は救援金を受け付けています。
必ず「能登地震災害救援金」と明記して郵便振替か現金書留でお送りください。送料はご負担をお願いします。物資はお受けできません。ご寄託いただいた方は地域面に掲載します。匿名、もしくは掲載を希望されない方は、その旨明記してください。
宛先は、〒802―8651 北九州市小倉北区紺屋町13の1、毎日新聞西部社会事業団。郵便振替01770・2・40213。よろしくお願いします。
3月28日に発生したミャンマー地震で皆様から寄せられた災害救援金826万5237円を、救援活動をしている国連関連機関や民間団体など10団体に贈呈しました。受け付けは8月末で終了しました。ご協力いただきました皆様に心よりお礼を申し上げます。
贈呈先は次の通りです。
国連UNHCR協会▽国連世界食糧計画WFP協会▽日本ユニセフ協会▽国境なき医師団日本▽難民を助ける会▽ワールド・ビジョン・ジャパン▽AMDA▽日本国際ボランティアセンター▽シャンティ国際ボランティア会▽テラ・ルネッサンス(順不同)

毎日新聞社と毎日新聞東京・大阪・西部社会事業団は、東日本大震災救援金とは別に、保護者を大震災で亡くした震災遺児を支援するため「毎日希望奨学金」の募金を継続して受け付けています。
「毎日希望奨学金」は、東日本大震災で保護者を亡くした生徒や学生の支援を目的に創設した、返済義務のない奨学金で、趣旨に賛同いただいた読者や団体、企業からの寄付金をもとに運営しています。
初年度の11年度は、申請があった156人全員に月額2万円を給付しました。以後、12年度は191人▽13年度は240人▽14年度は214人▽15年度は217人▽16年度は194人▽17年度は194人▽18年度は203人▽19年度は199人▽20年度は209人▽21年度は206人▽22年度は187人▽23年度は189人▽24年度は174人が対象となり、25年度は163人に給付が始まりました。また、昨年開催された毎日希望奨学金運営委員会で、25年度から奨学金支給額は月額1万円増額し3万円とすることが決まりました。引き続き、募金にご協力をお願いします。
募金方法は、以下の3通りの方法があります。①銀行振込み=三菱東京UFJ銀行北九州支店(普通0118821)。口座名は「公益財団法人毎日新聞西部社会事業団」(手数料は金融機関でご確認ください)②「奨学金」と明記して郵便振替(01770・2・40213)③現金書留(〒802-8651 北九州市小倉北区紺屋町13の1、毎日新聞西部社会事業団)―-のいずれかでお願いします。寄付者名を新聞で紹介します。銀行振込の方で掲載や領収書をご希望の場合は、その旨を明記して住所、氏名、電話番号を書き、振込用紙の写しを添えて郵送かファクス(093・541・8009)で西部社会事業団にお送りください。
| 住所 | 〒802-8651 北九州市小倉北区紺屋町13-1 毎日新聞西部本社内 |
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| 電話 | 093-551-6675 |
| FAX | 093-541-8009 |
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